レースドール作品のドレスデザインはどうやって考えているのか、お問合せがありました。
お問合せはインスタグラムのDMからが多くて、お返事もDMでしていますが、ご参考までにブログでも。

私は服飾やデザインについては素人ですので、服飾史やファッションプレートなどの色んな資料を参考にします。
クラシックなドレスはもちろん、現代的なものも、自分で一からデザインなんてできないので、何かしらの資料を参考にしています。
服飾を学んだことがないですが、見るのは大好きなので、とにかくたくさんの資料で調べたり絵画や映画、舞台などを観たり、間違いがないように自分なりに勉強するようにしています。

ドレスのデザインは、作品にするレディがどの「時代」のどんな「立場」の人のどんな「シーン」かによってある程度決まってきます。
その時代にこんなドレスやアクセサリーはおかしい、ってことにならないように、気を付けます。

上の画像は、アトリエに置いてある本の一部です。
ヨーロッパのファッション史の資料が多いです。
イラストを見るだけでも楽しいですね。

欧米の子供向けのペーパードールのような、資料というよりパラパラ見て楽しんでいるだけのものも。
アトリエには、このほかに参考になりそうな美術展の図録やマイセンやセトノベルティ、西洋陶芸の本など色んな資料がありますが、直接すぐにドレスデザインにはつながらないようなことでも、見聞きし触れて自分の引き出しを増やしておくことも大切かなと思います。
単に、自分が興味があるからいろいろ見に行く、というだけですけど。

最近は、舞台衣装や映画のシーンなどを参考にすることも多く、何でも見聞きしたものが参考資料になってくるような気がします。

ドレスのデザインには直接関係しないかもしれないですが、背景も知っておくと、作品へのこだわりや理解がより深まると思います。
数年前に読んだ本たちですが、興味深くて参考になりそうな本をご紹介します。

「ヨーロッパ服飾物語」(北樹出版)
西洋服飾文化史の内村理奈先生の著書で、文化史における服飾の意味、服飾から探る文化的背景について、わかりやすくとても面白いです。
大学での講義資料なのでしょうか、一般的な読み物というよりピンポイントで専門的な内容です。
例えば、ヨーロッパで華やかな時代の服飾においての白い下着の意味、ツワイクの小説の服飾描写から読み取るマリーアントワネットの人生など、興味があればとても面いです。

「ヴェルサイユ宮殿 影の主役たち」(河出書房新社)
この本は、フランスでは長く読まれている定番の本だそうです。
ヴェルサイユ宮殿が一番華やかだった時代、国王や華やかな一握りの貴族たちのまわりの無数の人々がヴェルサイユでどんな生活をしていたか、脇役たちにスポットをあてて紹介している内容です。
それぞれドラマティックな内容で、ヴェルサイユは華やかで幸せに満ちた世界のように見えて、中の人々は本当に幸せだったのか考えてしまいます。
挿絵など全くなく、文字ばかりのちょっと読みにくい感じもありますが、内容は面白いです。

私は資料から入るタイプかもしれません。
レースドール制作に、こういう資料や知識が絶対に必要!というわけではないと思います。
オリジナルのドレスをデザインしてレースドールにできたら素敵ですし、それができるかたは、服飾史やファッションプレートの資料など不要ですよね。
ご参考になれば、幸いです。

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